多田克彦さんに学ぶ戦う農業経営論。農業の自立は国の独立の原点【プロフェッショナル】

こんにちは、ヤジです。

さて、最近は「国」というものについて考える機会の多いヤジですが、国が強くあるために大切なのは、食料の自給自足、国防、教育などが前提となると考えています。

その中で、今回のプロフェッショナル仕事の流儀で紹介される多田自然農場の多田社長は「食料」について取り組まれている方です。

1 多田克彦さんのプロフィール
2 遠野物語とは?
3 一身独立して国独立する衣・食・住をまずは強化すべき!
4 若者が農業を志すには参入障壁が高い!
5 最後に

1 多田克彦さんのプロフィール

出典:http://www4.nhk.or.jp/

多田克彦(ただ かつひこ)さん
1955年生まれ
岩手県遠野市生まれ
多田自然農場 代表取締役社長(ご本人曰く代表取乱役 舎長)

毎回ですが、プロフェッショナル仕事の流儀で紹介される方々の人生は普通ではありません。
多田さんの経歴もスゴイです。

多田自然農場広報部の公式ブログに経歴がまとまっていましたのでご紹介します。

岩手県遠野市の兼業農家の長男として生まれる

高校卒業後、遠野市役所に入庁するも、「こんな山の中にいられない!」と即日退職。

1年浪人して明治大学に入学。

卒業後、遠野市長から「戻ってこい」と鶴の一声を受け、帰郷。

その後、10年間遠野市役所に勤め、農業行政に携わる。

働いている中で、地元の振興・発展に危機感を持ち実業家として生きることを決意し、市役所を退職。

ということで、出生から大学入学、卒業までの流れでした。

ここからは独立後のお話になります。波乱万丈です。

退職金、借入、自己資金などで総額1億円集め、自家農場を設立。

順調な滑り出しに見えるも、牛肉の輸入自由化、生乳の生産調整などの時代の荒波を受ける。

倍に膨れ上がった借金を抱えたまま組合を脱退し、アウトサイダーに。

さらに、地元からの締め出し、台風の際の糞尿処理問題、雇用していた外国人の不法滞在が発覚。

製造委託先と「多田克彦」の商標権の乗っ取りにあう。

と、どん底を味わうわけですね。

まるでドラマの脚本のような出来栄えです。悪いことは重なると言いますが、まさにそれでした。

それにもめげずに、多田さんは頑張ります。

様々な問題が起きる中で自分の中に理念や哲学が欠如していることに気づかされ、改めて自分の農業のあり方を考えなおす。

そして、「閉鎖」から「開放」へ。

開かれた農業のあり方を模索する中で、様々な人材が集まるようになり、独自スタイルの農場が確立。

「崩壊」から「蘇生」への道が開ける。

現在もTPP問題などの農業の課題に開かれた姿勢で向き合い、第一線で奮闘中。

本当にすごいと思った時には、人は「すごい」の言葉しか持ち合わせません。

多田さん、本当にすごいです。

2 遠野物語とは?

多田さんが生まれた岩手県遠野市は、日本地図で見るとこのあたりにあります。

遠野物語とは、同じく岩手県遠野市出身で日本民俗学の父と称される柳田國男さんが「岩手県遠野地方に伝わる逸話、伝承」などを記した説話集です。

柳田國男さんは東京帝国大学法学部卒業後、農商務省で働いた方で、農業の自立について説かれていた方です。

内容は天狗や河童、座敷童子などの妖怪に関するものから、山人、マヨヒガ、神隠し、臨死体験、あるいは祀られる神とそれを奉る行事や風習に関するものなど多岐に渡っています。

柳田さんは、小さな農家が多かったこの時代に、「農業だけで生活できる規模の農家経営を目指した”中農”」を増やすことを推奨していました。

「農業の独立」を目指した多田さんの考え方の根底には、柳田さんの精神があるんですね。。

3 一身独立して国独立する衣・食・住をまずは強化すべき!

農業の問題、すなわち、国の食物自給率というのはとても大切な問題です。

なぜなら、国の独立を支える大根底であるからです。

どんなに科学や、テクノロジーが進んだ国家であっても、それを支えているのは人です。

即ち、人が生きていくためには食料が必要で、それを自国で賄えないといのは、国家存続の危機となります。

周辺諸国と貿易をして、お互いに得意な分野を専業にして、「輸出入しあって助け合えばいいじゃん!」なんて思うかもしれませんが、そうはいきません。

それが成り立つためには、国同士の争いがないことと、民族間の感情がものの流通に影響を与えないことが大前提です。

自国の食料を犠牲にしてまで、食料を輸出する国なんてありませんからね。まずは、自分の国が第一というのはどこの国でも同じでしょう。

歴史を見れば、貿易システムが機能不全に陥ったことが何度もありますね。

貿易摩擦は必ず生じ、どちらかの国が損または得をします。

すると関税をかけたり、それに対して報復関税をかけたりと、お互いにすぐに喧嘩が始まります。

そんな時に、自国の食物自給率が低い国はとても弱いです。

まずは国民がお腹いっぱいになれること。
これは国の独立を語るうえで、とても重要なことなんですね。

4 若者が農業を志すには参入障壁が高い!

さて、日本では農業を継ぐ人がとても少なくなってきてしまいました。

その原因はいろいろとあるんだと思いますが、実家が農家だったとか、農家の長男として生まれたとか、親戚の農家を継いだとか、そんな事情でもなければなかなか参入しずらい業界です。

初期投資も大きくかかりますし、農家特有の村事情や農協との付き合いなどの特殊な関係もありますし、生計が立つ見通しの付け方も難しい。

新規参入者にとっては色々と煩わしいことも多いです。

私も、実は農業フェアに行って、農家になる道を模索したことがあるのです。

その時も担当者の方に「本当に農家になりたいんですか?何で?」とか、「会社の仕事が厳しいからって農家になりたいんだったら、そんな簡単に務まらないよ」とか、何も言っていないのに言われた経験があります 笑

農家さんに「農家になりたいんです!」と直談判にいったわけじゃないんですから、もうちょっと優しく教えてくださいよ。って思いましたね 笑

合コンに行ったら、いきなり結婚を申し込まれたみたいなかんじでした。

私には悪気があったわけではないのですが、私にも非があったのかもしれません。

情報収集程度の気持ちで農業フェアに言ったので、本気ではないように映ってしまったのかもしれません。

若い人に農業を普及させるためには、もっともっと身近に、会社に就職するような感覚で農業法人に勤められるような環境が必要なんだと思います。

そんなやつに農業が務まるか!の精神ではなく、誰でも農業に従事できるような仕組み作りが必要なんだと思います。それが人を呼び、業界を発展させ、ひいては国力を強くすることにつながると考えます。

5 最後に

多田さんの商品は、オンラインショップで購入できるそうです。

多田自然農場HP&STORE(ただいま、一時休止中のようです)
https://organicfarmtada.stores.jp/

これからの農業を取り巻く環境は、TPPなどによって市場が急拡大する可能性と、規模の経済で安価な商品を送り込んでくる海外農業者との競争の激化という2つの側面を持っていると思います。

農業の世界に足りないものは、フレッシュな人材だと思います。体の動く若い人がもっともっとこの業界に入っていくべきなんだと思います。

オフィスに座りっぱなしではなく、大自然の中で、早寝早起きの生活習慣と自分で作ったものを食べられる喜び、そして体を動かしながら働ける環境。

都会のサラリーマンとは違った魅力が詰まった業界だと思いますので、私もなんとか時期を見て参入したいと思います。

~参考にしたホームページ~

柳田國男の農政改革構想から見る現代日本農業
農家の手仕事

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