山中伸弥教授の経歴と名言とips細胞研究の現状は?ES.STAP細胞との違いも【カンブリア宮殿】

こんにちは、ヤジです!

さて、今回は、4月13日(木)9時54分~テレビ東京『カンブリア宮殿』に、ips細胞の研究でノーベル賞を受賞された山中伸弥教授が出演されるということで、ips細胞について再度復習してみました。

また、番組の予告で村上龍さんが、この番組のメインテーマは「ips細胞はこんなことができますよ!」と大風呂敷を広げるのではなくて、「スゴイし可能性があるのはわかっているけど、その研究や実用化には莫大なお金がかかるんだ」ということを知ってもらう内容にしたいと仰っていましたので、研究費の問題などについても確認してみました。

ips細胞、ips細胞と騒がれていましたが、実際に、それってなんなの…?

ES細胞とかSTAP細胞っていうのもあったけど、何がちがうの…?

なんて、いまさら聞きづらいですよね…?

そんな方にもわかるように、簡単にまとめましたので、ぜひご覧ください。

1.山中伸弥教授のプロフィール

2.ips細胞の仕組みをおさらい!

3.ips細胞の可能性と問題点は?

4.ips細胞とES細胞、STAP細胞の違いは?

5.研究の現状!研究がアメリカに追い越される?カンブリア宮殿のテーマ!?

6.山中伸弥教授の名言

7.やじまとめ

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1.山中伸弥教授のプロフィール

出典:CiRA

山中伸弥 やまなかしんや
1962年9月4日生まれ
おとめ座
大阪府枚岡市出身

大阪教育大学附属天王寺中学校

大阪教育大学附属高等学校天王寺校舎

神戸大学医学部

大阪市立大学大学院医学研究科博士課程修了

ノーベル生理学・医学賞受賞

京都大学ips細胞研究所 所長

お父さんがミシンの部品工場を経営されていて、ご両親ともに高学歴で、近所では一目置かれる家庭に生まれたみたいです。

しかし、山中教授自身は小学校5年生くらいまでは普通の小学生だったみたいですね。小学校6年生から難関中学校を目指す人専用の塾に通い、頭角を現していったそうです。

中学、高校、大学と、言わずと知れた、超高偏差値の学校です!

山中教授は、高校時代、父親からは医師になることを勧められていたそうですが、進路をどうするかに迷っていたそうです。

その時に、徳洲会理事長の徳田虎雄氏の著書『生命だけは平等だ』を読んで、感銘を受け、医師になることを決意されたそうです。


そして、神戸大学の医学部に進み、卒業後、国立大阪病院整形外科で臨床研修医として医師としてのキャリアをスタートされました。自身で柔道やラグビーをしていて、骨折などのケガを頻繁にしていたために整形外科を選んだようです。

しかし、研修時に教育担当についた医師が怖い先生であったことと、他の医者に比べて技術面で不器用であった(他の先生が20分くらいで終える手術を、山中教授は2時間くらいかかったとそうです…)ことから「向いていない」と悟られたそうです。

余談ですが、この研修期間中についた鬼のような医師からは「やまなか」とは呼んでもらえず、「じゃまなか」と呼ばれていたんだとか…。

そして、勤務中に、全身の関節が変形した重症のリウマチ患者の姿や、ついさっきまで元気だった人が脊椎を損傷して半身不随になったりするのを見てショックを受けました。

治療法がなく苦しみ続ける多くの患者を救うために、病気の原因を解明して治療法を開発したいと考えて、基礎研究者の道を志し、大阪市立大学の大学院に入ったそうです。

実は、この基礎研究に進んだのは、鬼のような教授から逃れることや、自分には臨床医は向いていないと思ったことも原因だったそうです。

治療法のない病気や症状で苦しんでる人を助けたいという気持ちと、現状から逃れたいという気持ちが半々くらいだったと、回顧されています。

そういうのを正直に言ってしまうところも、山中教授の魅力なんだと思いますね。

その後、病院を退職し、大阪市立大学大学院で学位を取得後、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、奈良先端科学技術大学院大学、京都大学と研究の場所を移し、2012年(平成24年)ノーベル生理学・医学賞を受賞。

それ以外にも、京都市名誉市民、東大阪市名誉市民、奈良先端科学大学栄誉教授、広島だがく特別栄誉教授、ロックフェラー大学名誉博士、香港大学名誉博士、香港中文大学名誉博士、文化勲章受章など、輝かしい成績を収められています。

学生時代は柔道は2段、ラグビーもされていたそうです。教授になってからもマラソンは続けられているようですね。

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2.ips細胞の仕組みをおさらい!

超簡単に、大雑把に解説します。

「人間の皮膚」や「髪の毛」などの細胞に、ごく少量の『特定の因子』を混ぜて培養すると、様々な組織や臓器の細胞に変化しうる能力と、ほぼ無限に増殖する能力を持つ細胞に変化します。

この細胞を、『人工多能性幹細胞(英語名:Induced pluripotent stem cell)』と呼び、英語名の頭文字をとって、世界で初めて作成に成功した山中教授によって『ips細胞』と名付けられました

ちなみに、IPSではなく、ipsとしたのは、iphoneやipodなどのように、広く世界中に普及してほしいという願いがかけられているそうです。

この『人工多能性幹細胞』は、別名、『万能細胞』と呼ばれています。

もともと私たちの体は、精子と卵子が受精して、それが細胞分裂を繰り返して、その細胞が髪の毛を作る細胞、皮膚を作る細胞、歯になる細胞に形を変えて、形作られています。

その細胞を、「髪の毛の細胞」、「皮膚を作る細胞」、「歯を作る細胞」などと決まる前の細胞の状態に戻すのです。

これを、細胞のリプログラミングと言い、山中教授は、効率よく、さらに、再現性の高い細胞リプログラミングの方法を見つけたということです。

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3.ips細胞の可能性と問題点は?

【ips細胞の可能性】

「目の角膜」、「神経細胞」、「脳細胞」、「骨細胞」などなど、何にでも変化・成長しうる細胞であるips細胞ですから、その可能性は無限大です。

例えば、脊椎を損傷してしまった患者さんにips細胞を培養して神経細胞を作り損傷した神経を修復させたり、火傷などで負傷した箇所の治療のためにips細胞で作成した皮膚を作ったり、ips細胞から臓器そのものを作成し、臓器を丸ごと取り換えるなどなど、何でもできる可能性があります。

また、その仕組みを使った治療薬の研究も、進んでいます。

【ips細胞の問題点】

この、一見完璧に見えるips細胞ですが、一般の医療現場に普及するまでには、まだまだ、色々と検証したり、乗り越えなければならないことがあります。

例えば、一部のips細胞が腫瘍化(がん化)してしまうという問題点や、倫理的な問題点があります。

ips細胞には、「ほぼ無限に増殖する能力」がありますが、これは、がん細胞にもある能力です。

通常、私たちの細胞は、いつでも増殖し続けているわけではありません。

ケガをして修復しなければならない時などに増殖し、修復されれば増殖がとまるというように、細胞によってその増殖と停止が制御されています。

しかし、ips細胞は、そのようになっていない可能性があり、細胞に制御されないまま無限に増殖を続ければ、将来的にがん化してしまうリスクがあったということのようです。

ただ、腫瘍化の問題については、その問題が起こる原因の特定にほぼ、成功しているようです。

また、倫理的な問題というのは、ips細胞には大きな可能性があり、例えば、同性間からも子供が作れてしまったり、細胞からクローンを作れてしまう可能性があります。

このため、研究や利用が行き過ぎないように、その運用については倫理的な見地から、十分に議論され、取り決めをする必要があるようです。

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4.ips細胞とES細胞、STAP細胞との違いは?

ips細胞、ES細胞、STAP細胞ともに、どんな細胞にでも成長、変形しうる、万能細胞であることは間違いありません。

違いは、その作成方法の差にあります。

それぞれについて、とっても簡単に、ざっくりと触れます。

【ips細胞】

まず、先ほどご説明した山中伸弥教授の発見したips細胞は、人間の皮膚や髪の毛の細胞に、特定の因子を混ぜて増殖させることで万能細胞を作成するという仕組みでした。

【ES細胞】

それに対してES細胞は、受精後1週間程度経過したの受精卵の中の細胞を培養して、万能細胞を作成します。

このES細胞が、一番最初に発見された万能細胞でした。

では、なぜES細胞の研究が進まなかったのか?

それは、倫理的な問題をクリアできなかったからです。

受精卵から胚細胞を取り出して、万能細胞を培養するということは、その受精卵を殺してしまうことになります。

そのまま成長すれば生まれるはずだった生命の成長をを途絶えさせて万能細胞を手に入れるため、倫理的に大きな問題になりました。

【STAP細胞】

仕組みは、細胞を弱酸性の溶液に浸し、刺激を与えることで、万能細胞を作成したというものでした。

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5.研究の現状!研究がアメリカに追い越される?カンブリア宮殿のテーマ?

今回のカンブリア宮殿の番組のテーマについて村上龍さんが語られていましたが、「ips細胞が有用であり、可能性があることはわかった。でも、それが実用化されるまでには、莫大な資金がかかるんだということ」、「たとえ資金がかかったとしても、日本社会にとってすごく役に立つ」ということを伝えられればそれでよい。

アメリカでは、バイオベンチャーなどでも、可能性があると思われれば、大きなお金がつく。

その資金関係について一番知っているのが山中教授だと仰っていました。

山中教授は、研究資金を募るために、クラウドファンディングで、自らのマラソン完走を公約にしてお金を集めたり、寄付を募ったりと、研究のための資金集めを精力的にされています。

研究にお金がかかるのは当然ですが、その研究成果を守るための特許関係に係る費用、研究員の人件費など、莫大なお金が必要なようですね。

特に特許については、こんな風に仰っています。

研究者は知財を意識しておく必要があります。ただ、知財に関する専門知識を研究者が持つのは不可能に近い。知財の専門家を大学に抱えるべきです。良い技術が出てきたときに、実用化まで持っていくには、知財の専門知識があり、厚生労働省などの規制当局と早期から交渉できる人材が必要です。日本の大学の研究者がよい論文を発表しても、事業としての成果は米国企業に取られかねません。出典:http://systemincome.com

研究は順調に進んでおり、加齢黄斑変性などをはじめとするいくつかの疾患について、ヒトで実施される日が近づいているそうです。

ちなみに…。

ノーベル賞をとるほど有用な研究で、必ず今後、医療の世界で中心的な役割を担うであろう技術なのに、国からお金がでないの?と思ってしまいますよね。

山中教授が寄付を募って活動されている時点で、日本の体制がおかしいことに、政治家のみなさんや国会議員の皆さんには気づいてほしいですね。

色々な問題があるんだよ!とか、そんな簡単なもんじゃないんだよ!とか、ヤジはわかってないなぁ!とか、そんなのどうでもいいんですよ。

国益として、必ず必要になる、国家を救うかもしれない研究に、金が出せないってどんなんですか!?

既に多くの寄付金が出ているのかもしれませんが、最低でも、他の先進諸国と同程度の研究環境は整えてほしいと思います。

協力したい、寄付したいという方は、こちらからどうぞ!

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6.山中伸弥教授の名言から学ぶ

山中教授は、その経験から多くの大切な言葉を残されています。

その中で、私が深く感銘を受けたものを、いくつかご紹介させていただきます。

人間万事塞翁が馬

ことわざの意味は、すでにご存じの方が多いと思いますが、幸せや不幸は予想のしようがないということの例えです。

山中教授は、ご自身で仰っていた通り、鬼教官が嫌であったことと、自分に向いていないと悟ったことから、整形外科の臨床医の道を逃げ出しました。

しかし、その鬼教官がいなかったら、臨床医として成功してしまっていたら、今の山中教授はありませんし、ips細胞もなかったでしょう。

何事も、その場その場で良かったとか、悪かったとか、そういうのはわからないものですね。

日本人の技術者は間違いなく世界一です。器用さ、勤勉さ、創意工夫、チームで取り組む努力など、研究者として重要な素養を備えています。現在は米国にも研究室を構えているのですが、日本人は素晴らしいと痛感しています。

日本人の勤勉さについては、何度も聞いたことはありますし、社会に出てから感じたこともありますが、山中教授が仰ると説得力があります。

自分自身が、こういった素養を備えていることを意識しながら、生きていきたいと思います。

日本が生きていく大きな道のひとつは、科学技術立国だと考えています。研究者や技術者はみな、科学技術立国たる日本を背負っているのだと自負しています。若くて柔軟な人が次々と研究に従事するようになれば、もっと伸びていくでしょう。

まさにその通りですよね。金融立国なんかじゃないですよね。

私は、本当に誰もやっていないことだったら、どんな研究でも価値があると思っています。だからこそ、若い研究者には、誰かの真似ではないか、繰り返しではないか意識してもらいたいのです。本当のイノベーションは未知の領域でしか見つからないのです。

若者は、ここにロマンを求めるべきですね。

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7.やじまとめ

ips細胞の技術は、今後の技術大国であり医療大国である日本を支える最重要項目の一つであると考えますので、この分野には、際限なく資金を投入し続けるべきですよね。

山中教授が、人生をかけて、多くの時間と労力をかけて見つけたips細胞の研究をしっかりと守って、じっくりと育て、それが世界中の多くの人を助け、ひいては、それが日本の国益につながるような、そんなふうになることを願ってやみません。

復興特別税と同じように、『国家戦略特別税』のような感じで、このips細胞の研究や、石油などの資源に頼らない国造りのための研究、食物の確保のための研究などに投入される資金を、日本国民全員から徴収しても良いと思います。

まぁ、その前に無駄をもっともっと省いてもらわなければいけませんし、無駄を省けば、このくらいの研究費は充分捻出できると思いますけどね。

やじは、医療や基礎研究の分野には明るくありませんが、なぜか、山中教授が基礎研究の道に進んだ経緯とか、思い切りのよさとか、あきらめの良さとか、そういうのが大好きです。

目の前の人や目の前のことを大切にしていたら、そこにいたっていう感じですね。

また、何度挫折してもあきらめずに前を向いて歩くその姿勢は、とても勉強になりました。

私も少ないながらも寄付をして、山中教授の研究を支えていきたいと思いました!

前回放送のカンブリア宮殿に出演された他力野淳さん(バリューマネジメント)の記事はこちら!

それでは、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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